矯正治療は、不正な歯並び・かみ合わせを綺麗にかつ機能的に良好な状態に改善する治療です。全体的な矯正治療を行う場合の治療期間は不正咬合の状態によって異なります。
・乳歯から永久歯に生え変わる時期(7〜10歳ころ)からの治療が必要な方は、
上下のあごの成長状態や永久歯の生え方に問題のある方(受け口、出っ歯、開咬など)はこの時期から治療を始めます。治療は第一期治療、第二期治療の二段階で進めていきます。
第一期治療としては、まず上あご・下あごの成長のコントロールを行ったり、生え変わる永久歯が出来るだけ良好な状態に生え変わるように誘導する治療を行います。そして、すべてが永久歯に生え変わり、第二大臼歯が生えそろう(12歳前後)まで、歯並び・かみ合わせの状態をチェックしてゆきます。その後、第二期治療に移行します。
第二期治療は全体の歯並びを整える治療です。すべての歯にブレースの装置を装着してワイヤーを介し、歯並びを整えます。1〜2年ほどかかり、ひと月に一度の来院です。
きれいな歯並びになりましたら、その後は歯並びの後戻りを防ぐ治療(保定)を1〜2年行います。この治療の時は2〜3か月に一度の通院です。
・永久歯が生えそろってからはじめる方、大人になってからはじめる方は、
上下のあごの成長状態に問題のない方は永久歯が生えそろってから矯正治療を開始します。
全体の歯並びを整える治療をすぐに始めます。治療期間は永久歯を抜歯しての治療が必要な場合は 2 年ほどかかりますが、抜歯の必要がない場合は 1〜1 年半くらいです。ひと月に 1 度の通院で歯並びを整えていきます。
きれいな歯並びになりましたら、その後は歯並びの後戻りを防ぐ治療 (保定) を 1〜2 年行います。この治療の時は2〜3か月に一度の通院です。
・部分的な矯正治療を行う方の場合は、
歯並び全体を治すのではなく、一部の歯並びを治すための矯正治療を行う場合には、治療内容によっても異なりますが、大体の目安として治療期間は半年から一年程度です。
以上、 3 つに分けて説明いたしました。
最後に、余談として矯正治療の患者さんの中で一番治療期間が長くかかるタイプについてお話します。
一番治療期間が長くかかるタイプは受け口(反対咬合)の患者さんです。特にその中でも上あごの成長が小さいとかと下あごが成長しすぎるなど、あごの成長の不調和が強い人です。このようなタイプの方は早期(
7,8 歳)からの治療が必要です。とくに、下あごの成長が旺盛に起こる思春期成長期はその成長を慎重に観察し、治療を行わなくてはいけません。そのため全体の歯並びを整える治療(第二期治療)の開始時期が高校生になってしまう場合があります。それから
1〜2 年で歯並びを整え、その後、後戻りを防ぐ治療 ( 保定 ) を 1〜2 年かかりますので治療は長期間に及びます。